大阪で少林寺拳法 〜 金剛禅総本山少林寺 大阪高槻道院

◇このコンテンツは少林寺拳法グループ関連団体についてのコンテンツです

■修練レポ■ 市民大会 組演武の作り方 -基本-

Posted on 2011年04月16日


昨日の稽古から、6/12(日) に開催される第30回市長杯高槻市民少林寺拳法大会に向けての修練がはじまりました!

少林寺拳法の大会は、世界大会・全国大会・都道府県大会・地区ブロック大会などがありますが、今回皆さんに参加してもらうのは地区大会の中でも一番小さな大会になります。

なので、それほど「大会に出るんだ!」という気負いをせずに、気楽な気持ちで、みんなで一緒に楽しむ大会、という感じで参加してみて下さい(^^)

 

大阪高槻道院に所属している拳士の方全員に、一般財団法人少林寺拳法連盟への兼籍のお願いをしているのは、大会に出場できる拳士の条件として、

 

  • 一般財団法人少林寺拳法に入会していること
  • 大阪高槻道院に所属して、拳友会名簿に掲載されていること

 

の二つの条件が必要となります。

二つ目の拳友会名簿の方は僕が作成するので、皆さんはとりあえずまずは一般財団法人への入会の手続きのほど、ヨロシクお願い致します(-人-)

市民大会は「みんなで楽しむ技術交流の場」として位置づけておりますので、できる限り全ての拳士が参加してもらえるように、ご予定の調整をよろしくおねがいします。

 

■組演武のつくりかた -基本-■

というわけで、少林寺拳法の大会の中心は「演武」ということになるわけですが、この演武のうち、二人一組で行うものを「組演武」といいます。

少年部につきましては、初めての大会ということもあり、とりあえず僕が組演武を全部作ったものをやってもらいますが、一般部で三級以上の拳士の方には、「組演武をつくる」というところから挑戦してもらっています。

組演武を作る、といっても、何をどうしたらいいのか分からないと思うので、組演武を作る際の基本的なポイントをちょっと解説してみます(=゚ω゚)ノ

 

(1) 組演武は六構成でつくる

まず、少林寺拳法の組演武は、どの大会でも「六構成」で作成するのがルールとなっています。

構成というのは、攻者の攻撃から始まって、何かしらの法形でもって反撃し、極めで終わったところ、までを一構成とします。

一構成の細かいルールはいくつかありますが、とにかく「受けて、反撃して終わったところ」というのが一構成です。

例えば、内受突であれば、「内受をして、中段突き」をしたところで終われば、「受けて、反撃したところ」ということになるので、これで一構成になります。

 

(2) 六構成で1分30秒~2分の間で終わらせる

六構成でつくる、といっても六つの技をただ単純にやるだけだと、それこそ何十秒かで終わってしまいます。

大会の演武の競技時間は、「1分30秒~2分」というのが規定となっていますので、この時間になるように構成の中身を考えて、時間調整していきます。

 

(3) 構成を長くするためには…

競技時間におさめるためには、一構成あたりの時間を長くする必要があります。

その方法として

 

  • 一構成の中に複数の技を入れる
  • 一構成あたりの前後の間を取る

 

という二つの方法があります。

「一構成の中に複数の技を入れる場合」は、内受突を行った場合、中段に反撃してそこで終わりにせずに、別の技につながるように攻撃を続けて、複数の技で一構成とします。 例)内受突から天地拳第一系相対、など。

「一構成あたりの前後の間を取る場合」は、構成から構成への切り替わりの時に、いきなり次の攻撃をするんじゃなくて、2秒とか3秒にらみ合いのような間をとる、或いはお互い見つめ合ったまま運歩を行いながら次の構成に変化する間をつくる、一構成終わった後も残心を十分行うなど、実際に技をやっていないけれども、緊張した空気をつくる方法です。

どちらの方法でも一構成あたりの時間をとれますが、間を取る方は、全部の構成でやると演武が大変間延びした感じなるので、多用するのはやめましょう(=゚ω゚)ノ

 

(4) 必ず交互に攻者・守者が入れ替わるようにする

組演武は、「お互いがお互いに技を掛け合う精神」が大切なので、一構成ずつできる限り攻者・守者を入れ替えて行くように心がけましょう(=゚ω゚)ノ

ここでいう攻者・守者ですが、例えば複数の技が一構成に入っている場合、最後の極めを行うのが「守者」になります。

 

例えば、内受突から天地拳第一系相対なんかの場合、最初の内受突を行った方が続けて天地拳第一系を行います。

天地拳第一系相対の守者は、天地拳第一系を行った方ではなく、連受をする方になります。

つまり、最初は内受突をしていた守者が、最終的には天地拳第一系で鈎突きをしたときに相手に順蹴で反撃されて終わりますよね。

 

この場合は、内受突をした方が「守者」ではなくて、最初に内受突の攻撃を行った方が「守者」になります。

この「最後の極めを行った方が守者」という考え方は、構成を考える上でとても重要なので、必ず意識しておいて下さい(=゚ω゚)ノ

 

(5) 剛法・柔法を均等に極めの技として使用する

少林寺拳法の技術は「剛法」と「柔法」を偏らせずに修行する、というのが大前提なので、組演武を作る際も、六構成のそれぞれの極めの技は、剛法・柔法のどちらかに偏らせずに、まんべんなく使うようにしましょう(=゚ω゚)ノ

 

(6) 使いたい技が「極め」で終わるように構成を作る

組演武を作る際、最初に「六構成だからこの技を使いたい!」ということで技を六つ選ぶかと思うんですが、(4)で説明したように、極めで終わる技がその構成の一番のポイントになるので、使いたい技を選んだときは、その技をいきなり始めるのではなく、「その技で終われるように、前に技を何かくっつける」のがポイント

内受突を極めの技として使いたいのであれば、内受突で終われるように、前に技を何か入れて、内受突につながるように技を構成します。

この「前につける技」というのは、何も従来の「法形」である必要はなく、基本技術を適当に組み合わせたものでOK。

このあたりを柔軟に考えるのが、組演武を作る際で一番大切&一番難しいところになります

 

(7) 剛法をしている最中に、無理に柔法につなげない

演武の審査をしていて最近よく思うのが、剛法でパパパパーンと気持ちよく攻撃しているのに、その途中でいきなり手首を握るとか、握れるはずのない体勢から、相手の手首や袖を握って投げに入る、とかしているのを見かけます。

(6)を意識して、カッコイイ投げ技で終わりたい気持ちは分かるんですが、「剛法から柔法への無理な連携」は美しくはないし、何より危険を伴うこともあるので、できる限り「剛柔一体」がスムーズにできる技の構成をつくりましょう(=゚ω゚)ノ

前連携できそうもない柔法を極めの技に使うときは、その構成はその技単品で行うほうが無難です。

 

とまぁ、とりあえず組演武を作る際の六つの基本をあげておきましたので、これから組演武を作らなきゃいけない皆さん!是非参考にして下さい(=゚ω゚)ノ

 

なお、今回書いたのは「組演武を作る基本」です。

黒帯・上級者は、当然一構成の中に三つ四つと技が含まれている、大変複雑な構成を作ることもできると思います。

だけれども、あまりにも懲りすぎて、どちらが守者かわからなくなったり、極めの技が不明のまま終わるような構成をつくるのは本末転倒なので、あくまでもシンプルながらも、迫力のある演武作りを目指してください(=゚ω゚)ノ

 

(北野)