大阪で少林寺拳法 〜 金剛禅総本山少林寺 大阪高槻道院

■修練レポ■ 2017年5月度入門式&開祖忌&修練風景

Posted on 2017年05月23日

■2017年5月度 入門式■

2017年5月度入門式1 2017年5月度入門式2 2017年5月度入門式3
2017年5月度入門式4 2017年5月度入門式5 2017年5月度入門式6
2017年5月度入門式7 2017年5月度入門式8

精勤賞授与式が終わったところで、そのまま続けて入門式を行いました。

入門式というのは、少林寺拳法(正確には金剛禅に入門ですが)に入門した拳士を対象に行う行事で、入門者自身が入門にあたって、皆さんの前でこれから頑張って少林寺拳法の修練に励んでいくことを誓い、自己紹介をする行事なります。

入門式をしっかりやることで、何となく気がつけば道衣着て修練に参加している、というぼんやりした感じから、少林寺拳法に入門したんだと言うことを実感することが出来ますし、一般も少年もみんなが自分の合掌礼に応えてくれるのを見て、この人達の仲間になったんだな、という気持ちになれると思います(^^)

 

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今回新しく入門した拳士は、少年部に入門した3名で、この四月~五月に入門した拳士たちになります。

三人とも既存の拳士から紹介で入門したこともあり、少林寺拳法というのがどういうことを目指して活動しているのかをわかって入門してくれました。

 

入門式での導師法話は、毎回同じ話の、少林寺拳法で一番難しいことは続ける事、という法話をしました。

ただ、いつもなら、新入門の拳士たちに「少林寺拳法で一番難しいことは何だと思う?」という質問をするんですが、今回は少しだけ違う質問を新入門の拳士に投げかけてみました(^^)

おっ、いつもと違うね、と思った拳士もいたようですね(笑)

 

入門式から少林寺拳法の修行が始まり、入門式で立てた誓いを守り、これからも一生懸命諦めることは修行に励み、自分心のためだけではなく、人のためにも役立てる人間に育っていってもらえればと思います(-人-)合掌

 

■2017年 開祖忌法要■

2017年開祖忌法要1 2017年開祖忌法要2 2017年開祖忌法要3
2017年開祖忌法要4 2017年開祖忌法要5 2017年開祖忌法要6

 

入門式が終わった後は、少年部は終了の時間でも合ったので、帰らなきゃいけない拳士は静かに退出してもらい、少し休憩を挟んで引き続き開祖忌法要を執り行いました。

退出する拳士が多くなるかなぁと思っていたんですが、結構少年部の拳士もたくさん残ってくれたので、今回の開祖忌法要の法話は、少し突っ込んだお話をさせて頂きました。

 

開祖忌法要の目的は、開祖の志の原点を確認すること

 

少林寺拳法は、単なる武道やスポーツではなく、人が人を育て、この世に平和的手段をもちいて誰もが幸せに暮らせる理想の世界をつくのを目的としている、人づくりの道。

この「平和的手段」という点について、開祖が少林寺拳法を創始するきっかけとなった第二次世界大戦と、現代の戦争の違いについてのお話をしました。

小学生には少し難しいお話だったかも知れませんが、中学生の子達はしっかりと頷きながら聞いていたので、この法話をすることが出来て良かったと思いました(^^)

 

毎回法話をしながら思うことではあるんですが、話している内容は少林寺拳法の技術とは直接関係ない話が多いんですよね。

法話の中心は、道場の外に出た日常生活であり、世界の政治経済の話が多かったりします。

少林寺拳法を単なる武道やスポーツとして捉えるならば、突き蹴りがいかに早く綺麗に出来るかどうかに集中すればいいわけで、日常生活や世界の話なんてのは、突き蹴りには直接関係ないと思います。

僕自身が技術を軽んじているわけではありませんが、技術修練を通じて学ぶべき事は、手足が早く上手に動かせることではないと、僕自身は思うわけですね。

なので、市民大会や府民大会で良い成績をおさめたからといって、特別褒めることもしませんよね。

褒めるときは、大会前に一生懸命頑張って、自分が成長したと感じることが出来た子達を、褒めています(^^)

 

少林寺拳法の修練を通じて学ぶべき事は、自分で自分を褒めることが出来る事、人の良い点悪い点に気がつき、良い点は伸ばし、悪い点は上手く直してあげあれる人間になること。

そして、世界の今を知り、世界と自分はつながっていることを知ること。

誰でも臨めば、世界に出ていき活躍することが出来るという事に気がつくこと。

 

こういったことを知ってもらうことが、少林寺拳法を続ける意義だと思って、日頃の指導にあたっています。

ある意味では、他の武道やスポーツの指導者とはずいぶん違っていると自分でも思いますが、まぁ、それが今の大阪高槻道院の特色だと思って下さい(-人-)合掌

 

毎年開祖忌法要の日は先代の道院長で、開祖の元で山門衆として活躍されていた田邊先生を招待して、開祖との思い出についてお話していただいていましたが、いつまでも田邊先生に頼るのではなく、僕自身が自分の言葉で語りかけることの方が、もっと大切だと思い、今回は僕自身が開祖忌方法の法話をさせて頂きました(-人-)合掌

 

■というわけで、今回も修練風景を載せてみる■

一般修練風景1 一般修練風景2 一般修練風景3
一般修練風景4 一般修練風景5 一般修練風景6

 

さて、開祖忌法要が終わったところで残っていた少年部の拳士たちにはお供えのみかんを配り、退出してもらいました。

その後は引き続き一般の修練となりましたので、いつものように一般の修練風景写真を載せてみます(=゚ω゚)ノ

 

■その他の写真はコチラから■

 

今回は団体演練の時は、基本修練を終わった後は個別の技を指定して僕が解説するという感じで修練をしていたのですが、今回は衆敵闘法の基本練習をやってみました(^^)

写真がブレブレなのはみんな激しく動き回っていたからだと思って下さい( ̄▽ ̄;)

 

衆敵闘法をやったのは初めてという新中1の子達もいましたが、意外に動けるもんですね(・・)(。。)

少年部の時は、連反攻の反撃ですらままならなかったのに、いざ衆敵闘法をやるとなると、自分が立ち止まってるとボカスカやられたりするので、必死になって反撃して、とにかく相手から離れる、ということが本能的に出来るんですねぇ。

とてもいい感じでした(^O^)

 

衆敵闘法の修練が一通り終わったところで、市民大会参加組は市民大会の修練を、それ以外の拳士は各々に相手を見つけて自分の技術修練に励んでいました。

皆さん熱心で、とても良かったですよ!

 

(北野)