昇級・昇段について
少林寺拳法における資格は、武階と法階の二つにわかれており、一般的に言われる「級」と「段」というのは武階の資格になります。
まず少林寺拳法に入門した拳士は、白い帯をつけ「見習い」という資格が与えられます、その後一定の修行実績をつみ、昇級試験を受けることで「級拳士」に昇級します。
「級」は8級~1級の8段階にわかれており、年齢により見習いから次に進む級が分かれています。詳しくは以下の「受験資格」の一覧表をご確認下さい。
1級到達後、その次の資格は「初段」となり、帯の色も黒となります。
法階とは、初段以上の拳士に与えられる資格で、准拳士から始まり大範士までの8段階あります。
昇級・昇段試験を受ける受験資格について

まず、試験を受けるための受験資格についてですが、これは
- 修行期間
- 参座日数
の二つが一定の基準を満たしてないと受験資格は与えられません。
修行期間とは、入門した日(もしくは、最終資格取得日)からの期間のことで、たとえば少年の部に入門した拳士は、まずは三ヶ月以上経過しないと8級(6級)の受験資格は与えられません。
参座日数というのは、わかりやすく言えば出席日数のことで、毎回の練習に何回きているのか、というのが受験資格を得るために必要な条件となります。
この修行期間と参座日数の両方が、受験する資格の条件に満たしていないと昇級・昇段試験を受けることが出来ません。特に、仕事や塾、クラブの都合等々でなかなか練習に参加出来ていないと、参座日数不足となり、どうしても昇級・昇段が遅れがちになります。
なので、そういった拳士は出来るだけ月一回高槻市立総合体育館で開催している少林寺拳法教室に参加して下さい。少林寺拳法教室に参加した拳士は、出席日数を一日加算します!
また、修行期間や参座日数というのはあくまでも「最低限必要な条件」であって、それに加え、技術の習熟度合いや、普段からの道場での立ち振る舞い、基本作法など、少林寺拳法の拳士としてふさわしい身のこなしが出来ているかも大切な項目となります。
修行期間と参座日数の具体的な内容は以下の通りです。
●少年の部(参考)●
| 資格 | 帯色 | 期間 | 参座日数 | 年齢 |
| 8級 | 黄色 | 3ヶ月以上 | 20 | 小学3年生以下 |
| 7級 | 黄色 | 3ヶ月以上 | 20 | 小学3年生以下 |
| 6級 | 緑色 | 3ヶ月以上 | 36 | 特になし(小学四年生以上は6級から受験) |
●一般の部(参考)●
| 資格 | 帯色 | 期間 | 参座日数 | 年齢 |
| 6級 | 緑色 | 2ヶ月以上 | 16 | |
| 5級 | 緑色 | 2ヶ月以上 | 16 | |
| 4級 | 緑色 | 2ヶ月以上 | 16 | |
| 3級 | 茶色 | 3ヶ月以上 | 24 |
※上記の修行期間・参座日数は、全資格の初期のものだけ掲載しています。
試験前に提出する書類

修行期間と参座日数をクリアし、道院長の許可を得たら昇級・昇段試験を受けるための手続きを行います。手続きに必要な事柄は、
- 宿題(レポート)の提出
- 受験申込み
- 受験礼録・允可礼録の納付
以上の三つが事務手続きとして必要となります。
まず(1)の宿題(レポート)についてですが、これは入門時に本山より送られてくる科目表の各資格の技一覧の最後に、昇級・昇段試験の試験内容について書かれた部分に記載されています。
宿題(レポート)の提出期限は、8級~1級までは試験実施日の14日前までに道院長に提出して下さい。初段~3段までについては1ヶ月前までには道院長に提出して下さい。4段以降については、本山より提出期日を指定されるので、それに従って下さい。
(2)の受験申込みについてですが、初段以上を受験する拳士のみ必要となります。最初に道院長より受験案内が手渡されますので、その用紙に従い本山のサイトにアクセスして受験申込みを行います。
(3)の受験礼録・允可礼録ですが、これは昇級・昇段試験を受けるための受験料と、試験に合格した時に資格付与するための允可料になります。受験礼録・允可礼録につきましては、本山に直接納付する形となっています。
試験会場について
昇級・昇段試験を行う会場は以下の場所で開催されます。
| 受験資格 | 会場 | 開催日時 | 開催時刻 |
| 昇級試験(8級~1級) | 高槻市立総合体育館 二階柔道場 | 毎月一回 | 13:00~15:00 |
| 昇段試験(初段~3段) | ・吹田市立武道館「洗心館」 ・大阪市中央体育館 |
毎月一回 ※8月は除く |
9:00~12:00 |
| 特別昇格考試(四段以上) | 金剛禅総本山少林寺 本山 | 年4回 | 9:00~15:00 |

特に、昇級試験は少林寺拳法教室の開催日に同時開催していますので、普段から少林寺拳法教室に積極的に参加しておけば、昇級試験の雰囲気や、試験を担当してくれる先生の顔もわかるので、少し安心できると思います。
四段以上は特別昇格考試という試験になりますので、金剛禅総本山少林寺の本山にて行います。受験願書の提出日も受験する日によって厳密に決められており、受験資格がある方には毎年本山から受験案内が直接拳士宛にメールで送られてきます。
試験当日に必要なもの

試験当日に必要なものは、
- 道衣・帯(袖章を忘れないように)
- 筆記用具←昇段試験受験者のみ
- 防具一式←昇段試験受験者のみ
- 健康保険証←昇段試験受験者のみ
の三点になります。
道衣・帯は必ずソーエンの入った本山指定の道衣・帯を使用し、指定された場所に名前を刺繍しておいて下さい。特に昇段試験を受験する拳士は、旧胸章(卍、ワッペンのソーエン)などは使用しないで下さい。
女性拳士は、道衣の下に着るのは白のTシャツでお願いします。柄物のTシャツなどは着ないようにして下さい。
そのほか、爪・髪の毛、道衣の袖の長さ・ズボンの裾長さにも、注意して下さい!
昇段試験を受ける拳士は、当日まず最初に学科の試験がありますので必ず筆記用具を持参して下さい。健康保険証についても、出来るだけ持参するようにして下さい。特に特別昇格考試を受ける際は、本山から送られてくる受験要項に健康保険証を持参するように書かれているので、必ず忘れないようにして下さい。
防具については、昇段試験で運用法の試験を受ける場合には必ず持参して下さい。運用法は年齢により使用する防具が異なりますので、受験前に道院長に確認の上、必ず忘れずに持参して下さい。
実際の試験内容

基本的には、普段の稽古で練習している技術を中心に審査します。他武道のように試合を行い、勝ち抜きをすることで昇級・昇段するシステムではありません。
少林寺拳法の昇級・昇段試験の目的は、それぞれの拳士がどれだけ努力してきたかを一定の基準をもとに評価をする、絶対評価となっています。受験者全員が、合格水準の技術レベルになっていれば全員合格しますし、受験者全員の技術が合格水準に達していない時には全員不合格になることもあります。
具体的にどのような技術の審査をおこなわれるかは、すべて科目表に書かれています。少なくとも、試験前には科目表に書かれている試験科目がきちんと出来ていなくては、いくら参座日数が十分であったとしても、道院長は試験を受けても良いという許可は出しません。
なので、昇級・昇段を目指すのであれば、まずは科目表通り技術の練習を行い、基本に忠実に丁寧に技が出来るようにすれば大丈夫です。
昇級・昇段試験についてのまとめ

昇級・昇段試験は、少林寺拳法の修行の一部分にしか過ぎません。昇級・昇段をしなくても、少林寺拳法を楽しく続けられるのであれば、それはそれで自分の成長にもつながっているのでいいことだと思います。
ですが、少林寺拳法の修行の中心が技術修練にあることは間違いありませんので、その技術の修練の階段をのぼっていくためには、どうしても昇級・昇段という目標を達成していかなくてはいけない時があります。
昇級・昇段は一人一人のペースに合わせて行っていけばいいと思いますので、何も最短で進める必要はありません。
大切なことは、自分が何を目標として少林寺拳法の修行をしているのかを明確に持つことであり、それの一つが「黒帯になる!」であれば、まずは黒帯になるためのステップを順番に踏んで、その上で途中にある昇級試験という一つの目標をクリアしていって下さい。
また、黒帯を取ったらやめる、という小さな目標はたてずに、まずは黒帯!その次は四段、と資格の目標は高く持ち、最終的には強い心をもった自分と、他人に優しく出来る心をもった人間になって、世の中の役に立てれば、少林寺拳法をやってよかったと思えると思います(^^)
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