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さらに古い教範を入手しました!

2016年11月17日 12:03 | | トラックバック(0)

ずいぶん前に「古い教範を入手しました!」 という記事を書いたことがあるんですが、この当時はこれが一番古い教範だと思っていたら、その後ちょっとしたご縁もあって、徳島でお会いした徳島道院の初代道院長の坂井 勲先生にもひとつ古い教範を見せて頂く機会がありました。

その時拝見した教範は、僕が書いた記事に載せた教範よりも厚さも薄く、ちょうど今発行されている上下巻に分かれた教範の一冊分ほどのものでした。

中に掲載されている写真も、今の教範のものとは全く異なっていて、写真のモデルは当時の高弟(今で言う開祖の直弟子で、期生番号は一桁~二桁代ぐらいでしょうか)の先生方でした。

坂井先生もその中に写っておられて、ご自身の写真のページにはちゃんとメモ書きが書いてありました。

 

とりあえずその時は、手元にあったデジカメで何ページが写真を撮って帰ったにとどまっていたんですが、その後何年も経ってから、ようやくこの「昭和三十年版教範」を入手することが出来ました!(=゚ω゚)ノ

 

昭和三十年版教範01 昭和三十年版教範02 昭和三十年版教範03
昭和三十年版教範05    

 

上の写真がその昭和三十年版教範で、大阪で現在も活躍している開祖の直弟子のお一人である、武内先生に聞いたところ、復刻版の初代教範の次に出た教範で、その間には教範はないとおっしゃっていたので、ようやく僕の手元には、復刻版~2002年版までのそれぞれの改訂版の教範が揃ったことになりました(^o^)

写真を見てもらうとわかるんですが、色も緑か青かという色味をしていて、タイトルの部分は消えかかってわかりにくいですが、金色で「少林寺拳法 宗道臣著」と箔押しされています。

徳島の坂井先生のところでまだ文字が消えていない昭和三十年版の教範を見たことがあるので、手元のがほとんど消えていても、間違いないです(笑)

開祖のお写真も、まだ髭をはやしていない時代のものですね。

 

昭和三十年版教範06 昭和三十年版教範07  
昭和三十年版教範04 昭和三十年版教範09 昭和三十年版教範08

 

教範の最初の方に掲載されているグラビア写真や、活動写真も今の教範のものとは全然違うものが使われています。

当然と言えば当然ですが、今の教範は少林寺拳法が爆発的に広がったあとに改訂されたものなので、もっと華々しい写真が使われていますよね。

昭和三十年版の教範は、どちらかというと過渡期の少林寺拳法を色濃く反映した写真が選ばれている感じがします。

ちなみに、左上の錫杖もっている拳士に三日月を蹴られている拳士は、武内先生だそうです。

このときの撮影秘話も色々聞きましたが、なかなか面白いエピソードでした(笑)

 

目次も最初の方を見ても、今の教範と掲載されている文章の並びが違ったりしていますが、根本的なところではブレずに同じ内容を書いていることは、このときの教範からもよくわかります。

本文については、読み比べると、今の教範の方がより丁寧に書かれているので、加筆を加えながら完成させていった、という武内先生のお話通りの内容かと思います。

少林寺拳法の特徴についても、この当時は「不殺活人」が「不殺不害」になっており、古い先生方からよく聞く話も裏付けにもなりますね。

ただ、面白いのは、第一章四の「武としての少林寺拳法」の本文中には、「病まず屈せざる金剛心を錬成する、守主攻従、不殺活人の理想的武道であると云えるのである」という記載があるので、この頃には今の「不殺活人」に置き換えようと考えていたのだろう、記述がありますね(^^)

 

昭和三十年版教範10 昭和三十年版教範11 昭和三十年版教範12
昭和三十年版教範13 昭和三十年版教範14 昭和三十年版教範15
昭和三十年版教範17    

 

さて、この記事を読んでる皆さんが興味があるだろうところは、やはり技術の解説のところだと思うんですが、ええ、今のものと全く違います(笑)

文章については同文のものもありますが、昭和三十年版教範の方が丁寧に解説している技術もあります

 

特に目を引くのが、やはり写真ですよね。

今の教範は開祖がモデルになって技をかけている写真が採用されていますが、この教範の技術解説に使われている写真は、ほとんどが高弟の拳士の写真になります。

また、技をかける際の足運びなどについても、矢印を書き加えて直感的にわかるような工夫がされていますね。

正直、この教範の技術解説の写真の方が、今のものよりわかりやすい気がします(・・)(。。)

 

あと、今の教範からは削除されてしまった技術や項目もまだ掲載されています。

如意伝の構えや、二人抜きなんかは、代表例じゃないでしょうか。

 

昭和三十年版教範18

 

今の教範もですが、一番最後にはナンバリングされています。

僧階読本の金剛禅史のところにも書かれていますが、当時から教範は誰が所有しているか把握するため、所有者と番号がわかるよう、正確に管理されていたようです。

この教範にも番号が振ってあるので、本山に問い合わせれば元の所有者の名前がわかるかも知れませんが、それはヤボな話なので、初代の持ち主は不明ということにしておきましょう(笑)

 

何で今になってこの記事を書いたかというと、そこそこの人数の方が毎日検索で、「古い教範を入手しました!」の記事を見つけて読み来られる方がいらっしゃるんですね。

実際、Googleとかで「少林寺拳法 教範」で調べると、僕が書いた記事が結構目立つ位置に出てくるので、当たり前と言えば当たり前なんですが、一番古い教範について書いた記事でもないので、そろそろさらに古い教範についても紹介しておかないとなぁ( ̄▽ ̄;)と思って、今回記事にすることにしました(^o^)

滅多に世に出ることはないかと思いますが、もし手にする機会がありましたら、この教範は大切に保管して、次世代につないでいってもらえると、少林寺拳法の歴史についてさらに理解を深めることが出来るかと思います(-人-)合掌

 

(北野)

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