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徒手格闘技は銃には敵わない

2010年1月14日 17:52 | | トラックバック(0)
ライフル

一昨日の話ですが、大阪の羽曳野市で銃乱射事件が起きた。事件の記事を引用してみると、

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大阪・羽曳野の居酒屋で大阪市職員が発砲、3人死傷 本人も自殺
2010.1.13 01:05 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100112/crm1001122147042-n1.htm

12日午後8時ごろ、大阪府羽曳野市河原城にある居酒屋「いーちゃん」で、男が猟銃を発砲。店にいた3人が撃たれ、うち男女2人が死亡、男性1人が重傷を負った。男は直後に店の外で猟銃で自殺を図り、死亡が確認された。
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この事件に巻き込まれた大学生のアルバイトの男性は、日本拳法部に所属し、部長も務め、全国大会で上位に進出するほどの腕前だったらしい。


法話でもよくする話ですが、どんなに拳法の技術を磨いたとしても、銃だナイフだの前では無力なんです。

まして今回の事件は、犯人は一度店を出て猟銃を持って、店内にいる人物に対して明確な殺意を持って帰ってきた。被害に遭われた大学生の子は、事件の当事者でもなんでもなく、ただ店にいたという理由だけで命を落とした。

こうなると、いくら日頃から気をつけていようと、なすすべがない。


先日このコラムでも書いたテレンス・リーの時もそうですが、仮に相手が銃だナイフだを持っていなかったとしても、やはり磨いた拳技なんていうのは、そうそう用いることが出来るもんじゃない。


だけども、それでも何故、拳法の技術を学び、一生懸命修練するのか?

蹴ってきた足を痛い思いをして手で受けて、胴をつけた身体に蹴りで反撃する修練をするのか?


平和な日本であったとしても、銃で殺されてしまう、ナイフで刺されてしまう事が日常に起こりうる。そのときに対応するために技の修行をすることが、本当に有効な手段なんだろうか?

テレンス・リーや今回の羽曳野の事件は、徒手格闘技は、現代社会においては、「本来の意味で自分の身を守ることには役に立たない」いい例だと思う。


それでも、少林寺拳法を含め、徒手格闘技と呼ばれる武道やスポーツをやる事に意味はあるんです。これらの武道で学ぶべき事は、「危険とは何か」という事であり、「危険を未然に防ぐ方法」を学ぶことなんです。

起きてしまった危険に対して、そりゃあ修行した拳技でもって対応できればそれに越したことがないわけですが、今回の事件のように、本当にどうしようもない状況もある。でも、そうでない状況の場合もある。

まだ自分の手で何とかなる状況になったときに、冷静に対応するための、正しい判断力と決断力を身につけなくちゃいけない。そのために、日頃からの修行が必要になる。


少林寺拳法では、こういった「肉体的な危険を未然に防ぐ」すべを学び、それ以上に解決が難しい「精神的な危険」に立ち向かう勇気を身につけるのが、「本当の強さである」と説いています。


今回犠牲に亡くなられた大学生の方は、本当に可哀想だと思う。日本拳法で教えられた「危険を未然に防ぐ」ことが、自分の意志ではどうにもならなかったのですから。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。


(北野)


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