人は追い詰められると死をも忘れる
警察庁が1/26に発表した報道によると、昨年の自殺者数は3万2753人(暫定値)で、12年連続で3万人を超えたらしい。今回の人数は過去五番目というから、様々な自殺防止の取り組みがなされていても、自殺者はそう容易に減らないことがよくわかる。
■自殺のニュースはとても多い■
自殺と書くと、なんとなく「何かに追い詰められて自殺する」というイメージがある。
借金苦であったり、病気であったり、家族や親戚の問題であったり、その他の人間関係であったり、自殺には本当に色んな理由がある。
ついこないだのニュースで、崖っぷちで自殺しようとしている人を5時間にわたり説得を試みるも、最後にはそのまま30m下の崖に身を投げて自殺してしまった、という話もあった。
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説得5時間、「ごめんなさい」と男性投身自殺
(2010年1月20日11時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100120-OYT1T00435.htm
19日午後3時5分頃、静岡県西伊豆町安良里の黄金崎公園展望台近くで、海に面した斜面の手すりの外側に60~70歳くらいとみられる男性がしゃがみ込んでいるのを観光客が見つけた。
~~ 中略 ~~
「生きていればいいことがある」などと言葉をかけ続けたが、男性は午後8時10分頃、「ごめんなさい」と言い残して約30メートル下のがけ下に身を投げた。
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この男性は病気を苦に自殺したらしい。
あるいは、タレントの後藤真希の母親が自殺をしたり、声優の郷里大輔が自殺をした、というニュースも記憶に新しい。
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ゴマキ母自殺か...争った形跡なく自宅3階から転落死
(2010年1月25日06時00分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100125-OHT1T00037.htm
アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーで歌手・後藤真希さん(24)の母・時子さん(55)が23日夜、東京・江戸川区東瑞江2丁目の自宅3階から路上へと転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。
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「ロビンマスク」声優郷里大輔さん自殺か
[2010年1月19日7時39分] 日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100119-587101.html
アニメ「キン肉マン」のロビンマスクや「魁!! 男塾」の江田島平八などの声を務めた、声優の郷里大輔(ごうり・だいすけ)さん(57)が17日に東京・中野区の会社敷地内で死亡していたことが分かった。家族あての遺書があったほか、手首から血を流し、遺体の近くに刃物もあったことから、警視庁中野署は自殺とみて調べている。
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後藤真希の母親は息子が逮捕され刑務所に入ったり、自身の仕事が上手くいかなかったりと、精神的に疲れ果てた結果、死にたいと漏らし、自宅の三階から転落した。声優の郷里大輔は遺書はあるけれども、詳しい自殺の理由は報道されていない。
■自殺は「自分の意志」でするだけではない■
自殺というのは、上に書いたような本人を取り巻く環境や心の問題、身体の問題が原因で、本人の意志で自殺する場合が多いけれども、本人が意図していない結果で死亡してしまう、という事も時々見受けられる。
その中で僕がちょっと悲しくなった事件はこれだ。
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警官に追われ飛び降り死 大阪、直前に窃盗事件
2010/01/25 13:20 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012501000333.html
25日午前5時55分ごろ、大阪市平野区瓜破東にある12階建ての市営住宅で、警察官に追われていた20歳ぐらいの男性が屋上から飛び降り、全身を強く打つなどして死亡した。
~~ 中略 ~~
府警によると、午前3時40分ごろ、約7キロ離れた大阪府東大阪市若江東町の「ローソン東大阪若江東町店」で、男2人が弁当などを盗み軽乗用車で逃走する窃盗事件が発生した。
約30分後に捜査中のパトカーが軽乗用車を発見し追跡したところ、車は民家の塀に衝突。男性4人が乗っており、車外に出た4人のうち1人が市営住宅の屋上へ逃げ込み、警察官が声を掛けた直後に飛び降りたという。
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この事件は、18歳の少年グループがローソン東大阪若江東町店で食料品など約20点(総額約8000円)を盗み、捜査中のパトカーが追跡したところ、自動車事故を起こし、乗っていた少年グループが逃げた、というのが事の発端になる。
その逃げたメンバーのうち、車を運転していた少年が記事にある市営住宅に逃げ込み、追い詰められた末飛び降り、死亡した、というのが今回の事件だ。
このように、軽微な犯罪であっても「捕まる!」という恐怖から、突拍子もない行動に出て、結果死亡してしまう事例が時々ある。
例えば、高速道路でスピード違反をし、白バイに追跡された車が事故を起こし、車から降りて逃げた運転手が、高速道路の壁を乗り越え何十メーターも下の川や道路に転落し死亡する事もあった。
たった8000円の万引きで、命を落とすとは本人も想像していなかったに違いない。
多分、見つからなければ儲けモンみたいな軽い感覚で、深夜のコンビニから商品を万引きし、上手くいけば盗んだ品で飲み食いし、朝まで遊ぶ。
一度見つからなければ、もう一度やる。万引きの常習犯が多いのは、成功体験があるため、それから抜け出せないのだ。
が、万引きが犯罪である意識はあり、警察に捕まるのはゴメンだ、と思っている犯人がほとんどであるため、盗んだ金額にかかわらず、警察に追われると「捕まるまい!」と必死に逃げる。
殺人犯ならいざ知らず、小さな万引きであっても、だ。
警察に追われるストレス、というのは相当なもんで、僕は知人が犯罪を犯し法廷に立ったときに情状証人として立ち会ったことがあるので、犯罪を犯した人が警察から逃げるときの心理状態というのは、なんとなくわかる。
人は、追い詰められると「死」をも忘れ、あり得ない行動をしてしまう。
ビルの屋上に逃げ込んだ少年はどんな気持ちでいたんだろうか?
高いビルは、上り詰めるともはや逃げる道がない。彼は環境的にも、精神的にも相当追い詰められていたんだろう。
門下生に中学生や高校生がいると、この手の事件は本当に切なくなる。
万引きなんてつまんないことすんなよ。
小さな犯罪でも、警察に追われる状況になると、理性なんてぶっとぶんだぞ。
世の中、万引きするよりももっともっと楽しいことはあるし、警察に追われるぐらいなら、犯人を追う側に回ろうよ。
平穏無事な毎日に感謝しよ。健康で何も起きない事が、実は一番の幸せなのだから。
(北野)
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